【介護】失語症の方とのコミュニケーションはジェスチャーやボードを活用しよう
介護のサービスを利用される方の中には、失語症でうまく言葉を発せない方が居ます。
そのような方とのコミュニケーションはどうすればいいの?と悩んでいませんか?
そこで今回は失語症の方との信頼関係を築くためにオススメのコミュニケーション法をお伝えしたいと思います。
【失語症になる原因は?】
失語症の原因は様々ですが、高齢者は脳血管障害が起因となって発生する場合が多いです。
右の脳に障害があると左半身の運動機能や感覚障害が起こり、逆に左の脳に障害があると右半身の運動機能や感覚障害が起こります。
右利きの方は、一般的に左の脳で発話、言語、計算などの機能を果たしています。
そのため言語中枢が損傷すると失語症になる場合が多いです。
【どの位話せる?】
相手の障害レベルを測る上でまずは普通の声かけからコミュニケーションを図っていきましょう。
そうする事で相手がどこまで話せるのか、全く話すことはできないのか知ることができます。
また、フェイスシート上の情報と違うところもあり、利用者さんと触れ合ってみると実際の障害レベルが図れます。
声かけは「おはようございます」「こんにちは」など簡単な挨拶から初めてみるのが良いです。
ゆっくり、はっきりとした声で声掛けしましょう。
簡単な内容であれば、利用者の方も理解しやすく反応しやすいです。
逆に難しい質問だと理解できなかったり、返答に時間がかかったりします。
そのため利用者の方も上手く発せない事でストレスが溜まります。
その点をしっかり踏まえて言葉がけを行うのがベストです。
【ジェスチャーは有効?】
言語障害の方とのコミュニケーションツールでジェスチャーは有効になります。
言葉と違い身振り手振り動作は目で見て感じ取れるので言葉よりもコミュニケーションが取りやすいです。
言語以外のコミュニケーションは非言語的コミュニケケーションと呼ばれるものでジェスチャーなどは正にその1つですね。
他には笑顔や怒った顔、声の大きさやトーンなど沢山あります。
嬉しい時は自然に笑顔になるし、怒った時は眉間にシワが寄ったり声が大きくなったりしますよね。
その要素が非言語的コミュニケーションと呼ばれるものになります。
相手が笑顔だったら「いいことあったんだ」と思えるし、眉間にシワが寄っていたら「怒ってるんだな」と判断することができます。
言葉よりも見ただけで判断できるので非常にコミュニケーションツールとして有効なことがわかります。
身振り手振りの動作では、お辞儀をしながらにこやかな表情を浮かべれば「挨拶しているんだな」ってのが分かりますし
眉間にシワを寄せて鬼のツノを表してジェスチャーすれば「怒っているんだな」っていうのが一目で分かります。
非言語的コミュニケーションの有効性を分かっていただけましたか?
ぜひ実践に役立ててください!
【ボードや紙に伝えたいことを書こう】
言葉は発せないけど字をかける方は多いです。
そのためコミュケーションツールの1つとして紙やボードに書いて伝えたり、利用者さんに書いて伝えてもらう方法は有効です。
言葉が字体に変わっただけなので思いや伝えたいことは的確です。
長い文章は読み書きする方は疲れます。
できるだけ短く簡潔に書くことがポイントです。