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きつい、汚い、給料安いの3Kと呼ばれる介護職!実際はどうなの?

3Kといっても今は色々な言い方がありますよね。
最初は土木の作業を表す言い方で「きつい、汚い、危険」が世に広まった言葉です。

3Kは「介護」「建築」「清掃」の業界で良く使われます。
基本的にきつい、汚いは共通点ですね。

・実際はどうなの?

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はっきり言いますが、3Kです。

「きつい」「汚い」「給料安い」この言葉はぴったり当てはまります。

この言葉達を一つづつ深掘りしていきましょう。



・きつい原因

はい、きついです。
何がきついって、肉体的にも精神的にも両方疲れます。
片一方だったらなんとか許せるんですがね・・

肉体的に疲れる

①利用者のトイレ誘導やオムツ交換、体位交換
②リネン交換(ベッドメーキング)
③入浴介助

①は、トイレの度に利用者のズボンの上げ下げ介助、腰を支える介助、などで疲労します。
利用者の中には1時間に1回ペースでどうしてもトイレに行きたいと話される方もいてトイレ誘導地獄にハマります。
特に夜間は職員1人で対応しなければならず、他のコールと重なる場合も多いです。

また、自分で寝返りできない方には褥瘡予防で身体の向きを変えてあげるんですが、体格の良い方になると動かすのが大変でかなり体力消耗します。

②退所される方や長期で利用されている方のシーツ交換を行うんですが日によっては何台もシーツ交換をしなければいけない日があり、中腰になる場面も多く何台もこなすととても疲れます(汗)

夏場は特に汗ダクダクの中やる羽目になり大変です。

③は肉体疲労的に一番きついです。暑い浴室内の中、10人前後の利用者を入浴介助します。
介助は洗えない所を洗ってあげたり、浴槽に入る際の介助をします。
自分で立ったり、浴槽を跨げない方は別の方法(回転ボードや機械浴など)で入れなければなりません。
体重の重たい方を入れる際は職員2名かかりでやったりと色々大変です。
特に暑い夏場で行う場合はヘトヘトになります。

精神的に疲れる

認知症の対応

認知症の方は様々です。一人一人に合った対応をしなければなりません。
特に、認知症の方が興奮した場合は対応に苦慮する場合が多くあります。
帰宅願望で無理やり脱走しようとする方がいたり、玄関のガラスドアに向かって杖を振り回したり。
都度対応しますが、何度も繰り返すと精神的に疲弊します。

②職員の人間関係

介護の職場は人間関係が悪い所が多いです。
僕自身の体験談としては、必ずイジメのターゲットがいてその方が退職するとまた違うターゲットって
繰り返していました。

派閥のような雰囲気があり、働く場所によっては板挟みになる事も多いと思います。
負けないような精神力の強さが必要になります。
メンタルが弱い方は、働く場所をしっかり選びましょう。性格的に結構きつめな人が多いですから。

働く前に職場見学で職員を観察してみるのもオススメです。
職員が元気な職場は人間関係が上手くいっている所が多い印象です。

③上司が尊敬できない

尊敬ができる上司は限りなく少ないです。
上司は、現場のことを知らない人が管理者をやっているパターンも多いです。
そのため上司の考えと現場の考えにズレが生じることが多いです。

僕自身、忙しくてサービス残業していた時に、目離した認知症の方が上司の部屋にいってしまい、そのことが原因で怒られあれこれ言ってきた際はオーバーヒートして反論しました^^:

しかし中には尊敬できる方、素敵な人間性を持っている上司も居ます。
上司には運もありますが、そういう方の元で働くと「頑張ろう」って思えますね^^

・汚い

介護は下の始末が多く、一般的にデリケートな部分を清潔にしたり汚染したパンツの交換などもします。
高齢者は排尿機能の障害を持った方も多く、いわゆる失禁は1日の中で多くあります。
尿失禁はまだしも、多量の便失禁をされてしまうと始末が大変です。

重度の認知症になると便が汚いとの認識がなく漏れた物を触る行動も見られます。
介助する際にはグローブを履かないと尿や便は普通に付きますよ。

また、体調不良などで具合が悪くなると嘔吐する場合があります。
その際にもエプロンをして介助するなど飛沫汚染には気をつけて下さい。
特に冬場に流行る、ノロウィルスなどには要注意です。

・給料が低い

現場の介護員は基本的に給料は低いです。
働く会社にもよりますが管理者や施設長といった立場になれば、家族を養うことができる給料は頂けると思います。
スキルアップとして現場から離れケアマネジャーの仕事につくのも手です。

また、給料の変動で一番大きいのが夜勤手当です。

夜勤手当は5000円〜7000円位付きます。
3万〜4万円位は変わってきますので介護で稼ぎたい方は夜勤ありの所は必須ですよ。

あとは資格手当(ホームヘルパー介護福祉士)で少し手当がつく場合が多いです。
長く務める意思があるなら長期的にみてとっておいたほうが良いでしょう。


・最後に

3Kと呼ばれる介護職。

介護の仕事は肉体的にも精神的にも大変です。
そのため離職者も多く、人の入れ替えが激しい所もあります。(求人がいつも出ている所は要注意)
また、休日についてもシフトの所が多く長期の旅行などは上司を説得しないと行けません。
基本的に人手不足な所が多く介護の世界で働くに覚悟は必要です。
働いてから後悔しないようにしっかり考えてから働きましょう。